今週の金曜ロードショーは、「ジュラシックパーク」でした。年齢を重ねるごとに、理由は変わりますが、いままでずっと、大好きな映画です。
ジュラシックパークが公開されたのは、1993年。計算して驚きましたが、心底驚きましたが、もう24年も前なのですね。
私が初めて見たのは、なんとドライブインシアター。
大きな駐車場の前にスクリーンがどーんっとあって、車の中で、ラジオから聞こえる音声で映画を楽しむ感じでした。
wikipediaによると、日本でのドライブインシアターのピークは1990年ごろだそうで、ちょうどぴったり。
2時間エンジンつけっぱなしで映画を見るなんて、環境的にもガソリン代的にも今の時代では考えられないですが、子供心にとてもわくわくしたのを覚えています。
しかも見たのが、ジュラシックパーク。
ちょうど、天井に窓のある車だったので、ここからT-REXがのぞいてきたら…っとドキドキしたのも、未だに覚えている要因かも。
ジュラシックパークの何が好きかって、まずはジョンウィリアムズの音楽。
映画音楽といえば?と聞かれて私が思い浮かべるのは、インディアナジョーンズ、E.T.、STARWARSと、彼の楽曲ばかりです。
ヘリコプターで島に到着したあのシーンを見ると、何も始まっていないのに涙が出ます。子供を産んで涙腺が緩くなりすぎているので、今回は音楽が流れる前から涙がでました。・・・ジョンウィリアムズに失礼な流れになってきている。
なんで泣けるんだろう。あの、ぐわーっと広がるワクワク感や、自然の雄大さを表現した感じ(全然違ったら、またジョンに失礼だわ・・・)を心が求めているのかしら。
あんな風に気持ちが、わかりやすく盛り上がること、普通の生活をしていてはないもんね。
わくわくしたいなぁ。強い敵が現れてくれたらいいのかなぁ。
強い敵・・・考えただけで、わくわくよりも疲労感が出てきてしまうのが悲しい。
私が映画に求めているのは、非日常性というか、達成できなかった自分の野望やわくわくを代理で経験させてくれる何かなんでしょうね。全然芸術的な視点で見ていないことだけは、よくわかった。
グラント博士が、病気のトリケラトプスに会うシーンももれなく泣きます。
子供のころからずーっと好きで、化石の研究者にまでなった人が、絶対に会えないはずだった憧れの恐竜に出会って、その息を感じる。
あー思い出すだけで泣ける。泣けるよ、グラント博士!
「子供のころからの夢を追い続けて大人になった」ってところでもう100点満点の人生ですよね。
大学生になってからの夢が悪いわけではないけれど、意志を持ち続ける難しさをひしひしと感じているいま、子供のころから20年近く同じものが好きで、そこを極めるために努力をして、勉強をして…そんな人生が送れている人は、素晴らしいと思います。
努力をし続けるって本当に大変だけれど、かけがえのないことです。
両親には、映画を見せてもらったり、本をたくさん買ってもらったり、海外旅行へ連れて行ってもらったり、本当にいろいろなことをしてもらいました。
親がすべてではないですが、幼少期にどれだけのものに触れさせられるかって、結構大きな影響を与えますよね。
いろいろ両親からもらった結果、その背景に自分たちができなかったことを娘にやらせたいという親の願望を見てしまい、なぜか無駄に反抗して、普通に進学して、就職した私。
子育てって難しいです。
何かを体験した時の「衝動」や「衝撃」が努力へ与える影響ってものすごくあると思うのですが、その「衝動」や「衝撃」のレベルを親がコントロールするのは無理なんですよね。
私も娘本人に見つけてもらえるように、適切にサポートしつつ(←相当難しい)、できればグラント博士のような人生を歩んでもらいたいなぁと思う、週末でした。