私に必要だったのはアンガーマネジメントじゃなかった!子供に怒りがちな働くシンママが試してみたこと

怒ることへの対処療法を取り入れたが・・・

もともと私は気が長い方ではなく、独身時代含めて感情的になりやすい性格ではあったのですが、ここ数年、怒りが抑えられなくなってきた、これではいけない、と思う事が頻繁に起きるようになりました。特に、子どもへの怒りが抑えられないのです。怒りのきっかけになるのは、子供が食べた物の袋や食器、使ったティッシュなどをそのまま放置する、ゲームやタブレットを約束した時間通りに終わらせない、など、子育て中の家庭ではよくあることです。でも、それをきっかけにした私の怒りの露出具合が結構ひどい。怒鳴ったり、物にあったり、ひどい時には(流石に子供には当てないものの)物を投げたりしてしまいます。

これはまずいぞ、、と思いアンガーマネジメントの本を読み漁ったのですが、そこに示されている解決策、例えば「発言するのを6秒待つ」「その場から離れる」などの方法では全く私の怒りは抑えられませんでした。待っても、離れても、私の中の怒りはずっと沸騰しっぱなしで、ちょっと落ち着いたかなと思って再び子供と対面すると、一気に噴火するという状態。。もしかしたらホルモンの問題かも?と思いピルを飲み始めたものの、その効果も見られず。どうしたら良いのかほとほと困っていました。(子供から言わせてみれば、お前が言うな!だと思うのですが)

私に必要なのは怒りの前の段階への対策?

なんとかしなきゃ、でもどうしたら良いのかわからない。。と言う状態を変えるきっかけになったのが、子供からふと言われた「今の職場になってから、ママはひどい」と言う言葉でした。よくよく考えてみると、転職してから労働時間も仕事に対するプレッシャーも増えたし(その分お給料も増えましたが)、リモートワーク中心ということで、家=職場となり、常に仕事を考えてしまう状況にありました。仕事でトラブルを抱えていたらずーっとそれについて考えてしまうし、チャットやメールの通知があったら「何かあったかも?」と不安になりつい対応してしまうという有様。基本的にずっと仕事について考え・悩みながら家事をこなしているので、常に私のキャパは時間的にも心理的にもギリギリの状態で、子供がちょっとでも家事の流れを阻害するようなこと(部屋を汚す、洗い物を後から出す、決められた時間から宿題を開始しないなど)をすると、それへの対応が追いつかずにキャパオーバーして怒ってしまう、、という状態になっていたのです。

また、私思考の癖が、その状況を悪化させる方向に影響していることにも気づきました。もともと私は一度悩み始めるとネガティブ思考がノンストップ状態になってしまう傾向があり、「あんな状況になったのは、私のせいだ」「私には能力がない」から始まり、悩みの相手となっている人との会話を脳内でシミュレーションしたりして(これを妄想と言う)、脳内だけで話を進めてしまう癖があります。そうなると、実際に発生もしていない事柄にも関わらず、思考や妄想に合わせて気持ちも落ち込み、イライラし始め、心理的キャパシティをさらに圧迫することになっていたのです。

キャパを保つために、悩みを外へ出す!

大人が2人いる普通の家庭であれば、今考えていることや悩んでいることを、意識することなく何気ない会話の中で話題にして、自然と外に発散できるし、そういう場があるから私のような妄想が進むことなく、思考を終了させることができるのだと思います。でも、大人一人で切り盛りしているシングル家庭ではそれができません。悩みを外に発散することができず、いつまで経っても心理的なキャパに余裕ができない、その影響で子供につい怒ってしまうし、ついでに自分の気分も仕事に対するモチベーションも下がっていく。つまり、私に必要なのは怒りのマネジメントを習得することではなく、怒りの原因となっている心理的キャパの不足に対処する、大人一人でもできる方法を見つけることだったのです。

そこに気づいた私は、アンガーマネジメントではなく、一人でできる悩みの解決方法を探し、そこで出会ったのが「ゼロ秒思考」というダイヤモンド社から出ている本でした(Amazonのページはこちらから)。この本では、悩みを解消し思考を深めるメソッドとして、1分で考えていることを紙に書き出すという作業を1日10枚分する、というアクションを推奨しています。え、そんなこと?と最初思ったのですが、やってみると本当に脳内が整理されるから驚きます。表層的な「腹立つ」「うまくいかない」という感情や悩みを書き出すことによって、「どうしてそう感じるのか?」と冷静に考えるチャンスが作れるのです。夫婦間のコミュニケーションのように、自身の悩みに対する人の意見を聞くことはできませんが、自分の悩みや考えについて、整理してアウトプットするという事が紙1枚あれば実現できると気付けたのは大きな前進でした。

まだまだ始めたばかりですし、周りの人に話を聞いてもらわないと整理できない悩みや感情もまだまだあるのですが、この習慣を身につけていけたらと思います。親ひとり子ひとりの家庭だからこそ、快適で安心できるお家を実現するために努力していかないといけないですよね。この日記が、自分の怒りに悩んでいるシンママ(&ワーママ)の助けになったら嬉しいです!