子育てしながらフルオンラインでMBA!

MBA入学に至る道

先の記事にちらりと書いたのですが、私は今フルタイムで働きながら、フルオンラインのビジネススクールに通っています。MBAを取ろうと思ったきっかけは、「なんの専門性もない文系の自分が今後稼ぎ続けるためには、経営層に近づく道しかなく、そのためにはビジネスの仕組みを学ばねばならん」と急にひらめいたことにあります。就職してから10年ちょっと、あいだに転職は1回しましたが、どちらの会社においても、人事異動に合わせて色々な仕事を経験してきました。ただ、振り返ってみると、やってきた仕事に統一感ってあまりなくて、ポイントポイントでは頑張ったが、私って今何者なの?みたいな状態になってしまったんです(残念ながら、今もそれほど環境は変わっていないです)。会社に合わせたキャリアではなく、自分で考えなきゃ!と思い、その一歩としてMBAの門を叩くことにしました。

選んだのはアメリカの大学院

実は、私が通っているのは、アメリカの大学院です。通っているとは言っても、通学したことは一切なく、全てオンラインで完結しています。アメリカの大学院を選んだのは「英語を使えるようになりたい」「フルオンラインのMBAコースが日本の大学院にはない」という理由でした。私は元々英語の勉強が嫌いではなくて、子供を産んでからも、年1回でTOEICを受けて、800点くらいはずーっと維持してきました。ただ、使い道のない完全な趣味でしたし、800あっても大して役に立たず…というような状況が続いていたのです。そろそろ「英語使えます」と言えるようになりたいなと思ったのが、一つ目の理由でした。もう一つは、完全オンラインで学位を取得したかったことです。日本にあるMBAコースって平日夜とか週末に出席必須の対面授業があって、フルタイムで働くシングルマザーにはまるで向かない環境なのです(今はコロナで色々変わっていそうですが!)。一方で、海外の大学院は、世界からガンガン生徒を集めていて、授業は全部オンラインでOKというのが多くありました。ここでネックだったのは、海外の大学の入学に必要なTOEFLのスコアと、推薦状(大体2通必要)でした。TOEFLで点数取るのは大変そうだし、英語で推薦状書いてくれる2人なんて集められんがな…と悩んでいたところ、Abitusという日本の企業がやっているプログラムで私の悩みをクリアできることを知り、そこ経由で入学をすることにしました。

企業経由の大学院入学って?

私が利用しているAbitusのプログラムは、TOEIC700あれば入学OK、推薦状不要、アメリカ本校の授業が始まる前に、MBAの基礎を半年間かけて日本語で教えてくれるという至れり尽くせりの内容でした。直接大学院に申請をして入学するのに比べて数十万円程度のプラスの金額を支払っていると思うのですが、その価値は十分あったかなと思います。様々な入学条件の緩和はもちろん、やる気を出した割には、「アメリカの大学院でビジネスを学ぶなんて私にはハードルが高すぎる」とひよっていた私にとって、基礎は日本語で学ぶというのは心の安定剤になりました。日本語で学ぶのはマーケティングや財務会計などの6科目なのですが、どの授業も面白かったし、これを最初から英語で勉強するのは絶対無理という感じだったので、価値は十分にあったと思います。特に財務会計の話は、まるっきり素人だったので、最初が日本語で本当に良かったです。ちなみに、インプットは日本語でしますが、テストやレポートは全部英語です。ここは死ぬ思いでなんとか乗り切りましたし、なんとかなるもんだなと思ったりしました。徹夜上等です。基礎をしっかり固めていただいたからなのか、アメリカ本校の教授の授業でも、ちゃんとなんとかなっています。(どんな感じの授業なのかはまた別記事で書きます!)

シンママだからできる気もする

上のページにも書きましたが、日本語の授業でも、本校の授業でも、大変さには変わりがなくて、週末は明け方まで何かしら書いたり読んだりするのが普通です。会社の休憩中にも色々調べ物したり、レポートに書くこと考えたり、教科書読んだりしています。日々の自由時間のうち95%はなくなると言っても過言ではありません!アマプラもほとんど見れません!そうなると、一般的な家庭であったら、夫や妻との調整がものすごく大変だと思うのです。私はシングルだから、予定の調整は子どもとだけすればよく、課題が終わらなくてちょっと夜更かしさせちゃっても誰にも怒られないし、ご飯を適当にしても子どもは喜ぶだけだから、結構ゆるゆるな週末を過ごしてしまっていたりします。もちろん、病めるときも健やかなる時にも支え合える素敵な夫婦なら全然問題ないのでしょうが、私は夫から「大学院行くから、これから2年間、週末は何もできないよ。子どもの面倒よろしくね。」とか言われたら即離婚だなと思ったりします。逆に、私が結婚したまま大学院に行くことなんて絶対できなかっただろうなとも思います。日々の生活に、勉強分の稼働が丸っとプラスオンされるなんて、体を壊してしまう。Abitus経由で入学された方々のうち、男女ともになんとなーく半分くらいは子供がいそうだなという感じでしたが、みなさんがどんなふうに夫婦間で協定を結んでいるのか気になるところです。

ここを見にきている人が、どういった状況にいる方達なのかは分からないのですが、子持ちでフルタイムで働いていても、シングルマザーでも意外と色々できるよということが伝われば良いなと思っています。今後もちょこちょこMBAに関しては記事を更新していくので、よければ引き続きご覧ください!(今、ちょうど夏休み中なので、秋学期が始まるまでは更新頑張ります。)